汚水処理の一般的な工程
汚水処理の一般的な工程について説明していきたいと思います。
まず、私たち一般家庭から出た汚水や工場や店舗などから出た汚水は、地下に設置されている下水道管を通り、各地域にある浄化センターまで自然に流れていきます。自然に流れることができない地域や場所によっては、ポンプで送水されることもありようです。
浄化センターへ到着した汚水は、まず汚水に混ざっている砂や大きなゴミを沈砂池ポンプ棟にて取り除かれた後に、地表近いところまで組み上げられていきます。下水が溜められている沈殿池では、ゆっくりと下水を流していき、重たい泥を少しずつ沈降させていきます。
沈降させた汚泥は、汚泥処理系統へと送られ、微生物の含む活性汚泥に空気を吹き込みかき混ぜることで、汚水は汚れが取られ、活性汚泥は沈殿していきます。
そのような状態にまでなると、きれいな上澄み部分と汚泥を分離し、上澄み部分は、塩素混和池にて塩素で消毒し、川へ放流されていくのです。
このように汚水となってしまったものは、一度集められた後に、微生物によって浄化し、さらに薬品を用いて消毒という工程を経て、またキレイな水として生まれ変わっていくこととなるのです。
汚水処理を正しく安全に行うために、私たちの知らない間に微生物が大活躍していることがわかりますね。
2019.06.20