汚水処理の仕組み
汚水処理の仕組みは、様々な方法があります。そもそも汚水は、私たち人間の生活によって生まれ、自然界では自浄作用できるものができなくなった状態のことを言い、自然にキレイにするのではなく、汚水を集めて汚水処理を行っていきます。
汚水処理のひとつである、活性汚泥法という方法は、微生物を利用した方法で汚水処理を行っていくものです。
この方法は、下水処理場で一番多く行われている汚水処理方法のひとつです。
活性汚泥法では、汚水に活性汚泥と言われる微生物が大量に含まれているものを混ぜ、空気を吹き込んでいきます。すると活性汚泥に含まれる微生物が活発に活動を行い、汚水に含まれている汚れを分解していってくれるのです。
この微生物は、自然界にはごく普通にいるもので、川や土の中にはいつもいるのですが、微生物が自然に汚水を分解する場合、かなりの時間が必要となることから、私たち人間は、人工的に微生物が活発に活動できる環境を作り上げ、短期間で汚水をキレイにすることができるようになっているのです。
このように汚水処理は、何か特別な薬品などを使用して行うのではなく、本来自然界で自然に行われている方法を元に利用して行われているのです。
2019.05.20