船舶での汚水処理ってどうしてるの?
船舶では、汚水処理の方法としていくつかの方法をとっていますが、一般的にはきれいに処理された水は海へと流し、固体として残った汚物は港に着港したタイミングで回収し処分されます。
きれいな水に処理する方法は、紫外線や塩素を利用して水そのものを消毒したり、逆浸透膜フィルターを通してキレイにするなどの方法をとりますが、1つの方法のみというだけではなく、いくつかの方法を組み合わせて行われる場合もあります。
最近では、バイオテクノロジーの技術を活かしたメンブレンバイオリアクターという方法が主流になりつつあります。
この方法は、エサとして微生物が食べることで、二酸化炭素と水に分解するというもので、この方法に先程紹介した塩素や紫外線の消毒を行い海へと戻す作業が行われます。
汚水処理の方法は、国や港によって決められているルールというものに違いがありますが、いずれはどんなものまでを海に流すことができ、どれが流してはいけないという規制も強化される日は来るかもしれません。
汚水は、糞尿だけではなく、キッチンの残飯や食器を洗う洗剤類なども汚水として扱われるため、その扱いは船舶の判断に委ねられる部分も多いですが、海の自然を荒らさないことを大前提としています。
2019.02.20